[日本書紀]によれば、
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が相談して、一緒に日の神を生み申し上げた。大日孁貴(おおひるめむち)という。一書に天照大神という。
とあり、「大日孁貴(おおひるめむち)」=「天照大神」としています。
なぞの漢字「孁」とは
ところが、この「大日孁貴(おおひるめむち)」の中に含まれる「孁」という字は、実は中国には存在していません。
[日本書紀]にしか登場していないのです!
つまり、日本人によって意図的に(作為的に)作られた漢字ということです。
先人たちの賢い文字遊び
ではこの「孁」という字はどこから生まれ、それはいったい何を意味しているのでしょうか。
この字は、「霝(レイ:雨が降ることー神の力の意)」と「女(未婚の女性)」の2文字から構成されています(霝+女=孁)。
霝(レイ)は靈(霊)の原字であり、変換すると「大日孁貴」→「大日靈女貴」となります。
つまり、「日孁」とは「日靈女」。現代の漢字に直すと「日霊女」です。
では、この「日霊女(日靈女)」とはいったい誰なのでしょうか…?